ガンの用語

資料で出てくる、ちょっと難しいガン用語を解説しました。

浸潤(しんじゅん)
ガン細胞が発生した場所で増え続けていくとともに、周りの器官に直接広がっていくこと。
転移(てんい)
ガン細胞が周囲にある血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れによって、たどり着いた場所で広がること。
対症療法
病気に伴う症状を和らげる、あるいは消すための治療です。
がんによる痛みや治療による副作用の症状が強い場合などに、それぞれの症状に応じた治療が行われます。がんを取り除くといった、根治を目指す治療ではありませんが、つらい症状に対応して痛みや不快な症状を取り除くことで、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)を維持することを目指していきます。
リンパ節(りんぱせつ)
体全体にある免疫器官(自分の体の外から入ってきた細菌やウイルスなどの敵「非自己」や変質した自分の細胞「腫瘍細胞など」を攻撃・排除する働きをする器官)の一つで、全身の組織から集まったリンパ液が流れるリンパ管の途中にあり、細菌、ウイルス、腫瘍細胞などをチェックし、免疫応答を発動する「関所」のような機能を持ちます。大きさは米粒大から大豆大で、首すじやわきの下など表面に近いところは自分でさわることもできます。
黄疸(おうだん)
ガンができることによって胆管が閉塞し、胆汁が流れなくなります。
細くなった部分より上流(肝臓側)の胆管は圧が上がって拡張し、ついには胆汁が胆管から逆流して血管の中に入るようになると胆汁中に含まれるビリルビンという黄色い色素のために皮膚や目の白い部分が黄色くなります。
腹水(ふくすい)
腹腔内に液体がたまることです。
リンパ節郭清(りんぱせつかくせい)
ガン細胞はリンパ節を通って全身に広がっていく性質(リンパ行性転移)があります。
ある程度胃がんが進行すると、近くのリンパ節にはガン細胞が潜んでいる可能性が高いため、手術の際にガンを切り取るだけでなく、その近くのリンパ節を(予防的に)取ることをリンパ節郭清といいます。
大網(だいもう)
胃から垂れ下がって、大腸小腸をおおっている腹膜を大網といい、大きな網のような脂肪組織です。
小網(しょうもう)
肝臓の下面をおおう腹膜を小網といい、胃の噴門から幽門までの内側にちいさく曲がった部分から十二指腸の入り口へと続いています。
腹膜(ふくまく)
胃や肝臓といった腹部の臓器の全体、ないし一部をおおっている薄い半透明の膜で、腹膜は腹腔(ふくくう)の中にあります。
腹腔(ふくくう)
横隔膜(おうかくまく)より下の部分で、腹部の内腔(ないくう:内部)のことを指します。
アポトーシス
私たち人間を含む多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種です。
体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺、すなわちプログラムされた細胞死を意味します。
スピリチュアル
宗教的、哲学的なこころや精神。
霊的(れいてき)な〜、魂(たましい)の〜といった意味。
緩和ケアでは、人生の意味や苦しみの意味、価値観の変化、死生観に対する悩み、死の恐怖といったこころの苦痛をスピリチュアルペインとし、予防したり対処していく事で、QOL(生活の質、生命の質)を改善していくアプローチをする。
ホスピス(緩和ケア病棟)
ガンをはじめとする患者さんとその家族が、どのような病状でも、どのような時期からでも受けることができるケアです。
限られた時間を自分らしく過ごせるよう、医療面、生活面、精神面などから包括的に支援する医療やケア、あるいはそのような医療やケアを行う施設のことです。
点状出血(てんじょうしゅっけつ)
毛細血管の出血による直径2mm以下の赤色ないし紫色の点状の皮下出血。
斑状出血(はんじょうしゅっけつ)
直径5mm以上の斑点状の皮下出血。
ポート
血管内に刺した細い管(カテーテル)を皮膚(ひふ)の下にとどめて(留置して)おき、必要なときに体外から接続して薬剤などを投与できるするようにするための小さな器具で、リザーバーとも呼ばれています。
動注リザバーカテーテル
肝臓の動脈にカテーテルを留置して、「リザーバー」という小さな器具に接続し、皮膚の下(場所はカテーテルを入れる部位によって決まります)に埋め込む方法です。