25.腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術

(ふくくうきょうかこんちてきぼうこうぜんてきじょじゅつ)

概要

浸潤性膀胱ガン(しんじゅんせいぼうこうがん)に対する標準治療は膀胱全摘除術です。従来は大きい皮膚切開を伴う開腹手術で行っており、泌尿器科領域では最も大きな手術で、出血量が多く、腸閉塞や創感染、尿路変更に伴う尿路合併症や消化管縫合不全等の合併症の発生率が高いことが知られています。
腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術は、膀胱全摘除術をより患者さんの負担の少ない、腹腔鏡(ふくくうきょう)で行うものです。
腹腔鏡で行うことで、創痛が軽く、出血量の減少、術後早期回復、術後合併症(特に腸閉塞と創感染)の減少が期待される治療法です。

治療の効果が期待できるガン、または検査の対象となるガン

浸潤性膀胱ガン

治療または検査の方法

全身麻酔下に、下腹部に5ヵ所の小さな穴を開けます。その穴からトロッカーを挿入し、腹腔内に炭酸ガスを入れて腹腔を膨らませ、手術操作用の空間を確保します。腹腔鏡カメラを挿入し、映し出されたモニターの映像を見ながら、トロッカーから挿入した操作用鉗子(かんし:手術用の器具)等を操作して手術を行います。具体的には、開腹術の場合と同様、男性では膀胱・前立腺・精嚢腺(せいのうせん)を、女性では膀胱と子宮を一塊に摘出し、リンパ節郭清術(りんぱせつかくせいじゅつ)を行った上で、尿路変更を行います。

治療または検査による副作用・合併症

従来の開腹手術に比べて、創痛が軽く、出血量が少なく、術後回復が早く、合併症(腸閉塞、創感染など)も少ないです。
腹腔鏡手術に特異的な合併症として、気腹中の心臓や肺への負荷、肺塞栓が挙げられます。また、お腹に手術器具を入れるための穴を開ける時に、血管損傷をきたしたり、炭酸ガスが皮下にもれて皮下気腫が生じる場合があります。

腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術を行っている医療機関

関東

名称 公立大学法人 横浜市立大学附属病院
URL http://www.fukuhp.yokohama-cu.ac.jp/
住所 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
電話 045-787-2800

近畿

名称 京都大学医学部附属病院
URL http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/
住所 京都市左京区聖護院川原町54
電話 075-751-3111(代表)
費用 1回につき1,196,000円

九州

名称 済生会熊本病院
URL http://www.sk-kumamoto.jp/site/view/index.jsp
住所 熊本県熊本市近見5丁目3番1号
電話 096-351-8000
名称 大分大学医学部附属病院
URL http://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/
住所 大分県由布市挟間町医大ヶ丘1丁目1番地
電話 097-549-4411(代表)
費用 1,051,800円