20.内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術

(ないしきょうかしょうせっかいひにょうきしゅようしゅじゅつ)

概要

腎臓や尿管、膀胱などの臓器は内臓の中でも奥深い位置にあるため、これまでは、通常15~25cm以上の大変大きな切開が必要でした。
また傷が大きいだけではなく、皮膚の下の筋肉を切断したり、目的の臓器の前面にある他の臓器をやむを得ず剥離(はくり)したりする必要もあり、身体的な負担はかなり大きなものでした。このため腎臓や、尿管、膀胱の手術では傷が大きいだけでなく術後の疼痛も強く、筋力の低下などから回復に時間がかかることもしばしばみられました。
また、小さな切開創で行う手術に、腹腔鏡手術(ふくくうきょうしゅじゅつ)があります。腹腔鏡手術では、炭酸ガスを注入し圧をかける事による合併症(肺梗塞、ガス塞栓、皮下気腫、循環器系への負荷など)や腹腔内操作による腸閉塞等のリスク、立体視の欠如による誤認のリスク、止血操作が難しく、出血が多くなったときには開放手術に移行する必要があるなどの問題点があります。
内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術は、開放手術の利点(立体視、低コスト)と腹腔鏡手術の利点(低侵襲性)を兼ね備え、両者の欠点を克服あるいは軽減する手術です。摘出臓器を取り出せる最小の切開創から腹腔鏡を挿入して行う手術で、腹腔鏡を使用しテレビモニターで拡大して手術野を観察することができる上、直接目で立体視すこともできるために、より正確で安全な手術が可能です。
筋肉や損傷は最低限であり、腹腔内臓器の損傷は起こらないため、合併症が少なく、術後の疼痛も比較的軽く、回復が早いことが特徴です。

治療の効果が期待できるガン、または検査の対象となるガン

尿管腫瘍、膀胱腫瘍、後腹膜腫瘍、後腹膜リンパ節腫瘍、骨盤リンパ節腫瘍

治療または検査ができる条件

尿管腫瘍、膀胱腫瘍、後腹膜腫瘍、後腹膜リンパ節腫瘍:精巣ガンから転移したものに限る。
骨盤リンパ節腫瘍:泌尿器ガンから転移したものに限る。

方法

摘出臓器が取り出せる最小の切開で行う開放手術です。腎ガンでは約6~8cm、前立腺ガンでは約5~8cmの切開創です。切開創から腹腔鏡を挿入して行います。腹腔鏡を使用し、テレビモニターで拡大して手術野を観察することができる上、直接目で立体視すこともでき、臓器を詳細に観察できます。

治療または検査による合併症・副作用

開放手術や腹腔鏡手術と比較し、合併症は少ないです。傷が小さいため、比較的回復が早いとされています。

内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術を行っている医療機関

東北

名称 弘前大学医学部附属病院
URL http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/hospital/
住所 青森県弘前市本町53
電話 0172-33-5111(代表)
費用 148,000円

関東

名称 東京医科歯科大学医学部附属病院
URL http://www.tmd.ac.jp/medhospital/
住所 東京都文京区湯島1-5-45
電話 03-3813-6111
名称 財団法人 厚生年金事業振興団 東京厚生年金病院
URL http://www.tkn-hosp.gr.jp/
住所 東京都新宿区津久戸町5-1
電話 03-3269-8111(代表)

中部

名称 名鉄病院
URL http://www.meitetsu-hospital.jp/
住所 愛知県名古屋市西区栄生2-26-11
電話 052-551-6121
名称 豊橋市民病院
URL http://www.municipal-hospital.toyohashi.aichi.jp/
住所 愛知県豊橋市青竹町字八間西50番地
電話 0532-33-6111
費用 内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術 57,300円

近畿

名称 国立大学法人 三重大学医学部附属病院
URL http://www.hosp.mie-u.ac.jp/
住所 三重県津市江戸橋2丁目174
電話 059-232-1111(代表)