13.HLA抗原不一致血縁ドナーからのCD34陽性造血幹細胞移植

(HLAこうげんふいっちけつえんどなーからのCD34ようせいぞうけつかんさいぼういしょく)

概要

従来、骨髄血、末梢血からの造血幹細胞移植(ぞうけつかんさいぼういしょく)は、ドナー(提供者)と患者さんのHLA型が一致しなければ移植後のGVHD(移植片対宿主病:いしょくへんたいしゅくしゅびょう)が重症化するため、HLA型の適合したドナーからのみ行われていました。
この技術は、CD34陽性を指標として造血幹細胞のみを精製し、純化して移植することにより、GVHDを軽減し、HLA不適合血縁ドナーからも移植を行うことを可能にするものです。

治療の効果が期待できるガン、または検査の対象となるガン

HLA適合ドナーがいないために造血幹細胞移植が受けられない小児悪性腫瘍、難治性造血障害又は免疫不全症

治療または検査の方法

一般的には多量の幹細胞を採取し処理するために、骨髄よりは末梢血を移植片として用いています。得られた末梢血から特定の細胞を無菌的に分離するシステムを用い、CD34陽性の造血幹細胞だけを、幹細胞の生存率を低下させずに最高の純度、回収率で分離します。

治療または検査による副作用・合併症

造血幹細胞移植を受けられる方は、もともとの病気による正常白血球数の減少、リンパ球の機能異常などにより非常に感染しやすい状態にあります。
急性GVHDと慢性GVHDに分けられ、急性GVHDでは発熱、皮疹、黄疸、下痢を、慢性GVHDでは皮膚障害、脱毛、肝機能異常、唾液腺・涙腺の損傷、などをおこします。

HLA抗原不一致血縁ドナーからのCD34陽性造血幹細胞移植を行っている医療機関

近畿

名称 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立母子保健総合医療センター
URL http://www.mch.pref.osaka.jp/
住所 大阪府和泉市室堂町840
電話 0725-56-1220(代)
電話 0725-56-1220(代)